虫歯予防効果と過剰摂取によるリスクを考慮して年齢ごとに推奨糖度が決まっています。
日本のガイドラインは下の表になります。
年齢 | 使用量 | 歯磨剤の フッ化物濃度 |
---|---|---|
歯の萌出時期 ~2歳 | 切った爪程度の少量 | 500ppm (泡状歯磨剤であれば1,000ppmでも可) |
3歳~5歳 | 5mm程度 | 500ppm (泡状またはMFP歯磨剤※であれば1,000ppmでも可) |
6歳~14歳 | 1cm程度 | 1,000ppm |
15歳~ | 2cm程度 | 1,000~1,500ppm |
引用文献:日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会(編)、第4章フッ化物配合歯磨剤、In:う蝕予防の実際 フッ化物局所応用実施マニュアル、 東京:社会保健研究所、2017:77-124
フッ化物配合歯磨剤の効果的な使用法やエビデンス、実際の使用に関するQAが、過去の研究を示しながら紹介されている。
歯磨剤の推奨使用量とフッ化物濃度を、年齢ごとに示した現行のガイドライン。
今後修正される可能性がある。
低年齢の小児では、フッ素入りの歯磨き粉を多く飲み込むおそれがあり、そのことが歯のフッ素症状(班状歯)発生のリスクになると考えられています。
そのため6歳未満の小児に使用することは控えた方がよさそうです。
6歳未満に使用する歯磨剤のフッ素濃度は500ppmとされていますが、これは諸外国で推奨されている濃度よりも低いです。歯のフッ素症のリスクなどを強く考慮して、相当安全な域を確保したガイドラインとなっているようです。
WHOが提唱している歯磨剤の推奨フッ化物濃度は年齢に限らず1000~1500ppmと記載されています。
さらに1000ppm未満のフッ化物配合歯磨剤では虫歯予防効果に関するエビデンスが認められていないとされております。
またWHOによると、歯がはえてきた直後から1日2回のフッ化物配合歯磨剤を利用した歯磨きが推奨され、3歳未満ではグリーンピース程度の大きさの量を使うのがよいとされています。
このような流れを受け、日本でもフッ化物配合歯磨剤の利用ガイドラインを海外で推奨されているものに近づけるよう検討されているそうです。
日本ではかなり安心な量が目安とされています。過剰に取りすぎると少し心配ですが、適度にフッ素を使うことは虫歯予防効果が認めれているのでフッ素入り磨き粉で積極的に磨いてあげましょう。