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小児歯科の麻酔について

小児歯科の麻酔に対する質問

乳歯の生え変わり

4歳の子供が虫歯になってしまいました。おそらく麻酔をしないといけないのですが、麻酔関連のアレルギーの検査をしたことがなく、かかりつけの歯医者からは麻酔のアレルギー検査を大学病院等でおこなってから治療に来てください、と言われました。

かかりつけの小児科からは歯医者ならだいたいどこも麻酔のパッチテスト?が出来ると思うよ、と言われたのでどちらが正しいのか混乱しています。

子供(幼児)が麻酔する場合、歯医者さんでは先にパッチテスト?のような事をしてくれるのでしょうか?

その前にアレルギー検査やパッチテストなど済ませてから歯医者さんを受診した方が良いのでしょうか。

お子様の麻酔について

乳歯の生え変わり

麻酔のアレルギー検査は大学病院等で

麻酔のアレルギー検査については、アナフィラキシーの診断が必要となるためパッチテストは行いません。皮膚テストとして、プリックテストや皮内テストが必要となります。こうしたアレルギーの検査は、歯科医院ではなく大学病院等のアレルギー検査を行っている皮膚科や小児科で行っていただくことになります。

保護者の方からご希望があれば、検査を行っている大学病院等の皮膚科や小児科をご紹介してアレルギー検査を受けていただきますが、基本的に、麻酔の際にはお子様でも安心なアレルギーの少ない麻酔を使用していますので、アレルギー検査は行わずに麻酔を行うことが多いです。
ただ、お子様の場合、万が一具合が悪くなった時に大人のようにすぐに伝えるのが難しい場合などもあるため、念の為アレルギー検査を受けていただく歯科医院もあるかもしれません。

不安があれば事前の検査をおすすめします

また、食物アレルギーを複数持つお子様の場合、多くのアレルゲンへの感度が高い可能性があるため、麻酔のアレルギー検査を受けていただいた方が安全かもしれません。歯科治療で使用する麻酔薬は数種類あり、全ての麻酔薬にアレルギー反応を起こす場合は非常に稀であるという研究も出ています。

小児歯科アレルギー検査の実態

小さな子供を診る際に
気をつけていること、
気をつけないといけないこと

乳歯の生え変わり

当院で気をつけていること

お声がけや麻酔の工夫

小さな子供を診る際に気をつけていることは、お子様が歯医者さんへの恐怖心をいだかないようにすることです。例えば注射が苦手なお子様は多いので、麻酔をするとは言わずに、「虫歯さんを眠らせる」と表現したり、痛みが少ないように表面麻酔(塗り薬)を使用してから麻酔を行います。
麻酔も、針は最小のものを使用しているので、チクっとする際の痛みは従来の麻酔よりもかなり少なくなっています。

また、電動麻酔器を使用しているので、手動で行うよりも麻酔の注入速度が一定のため痛みは少なくなっています。(麻酔は注入速度が早ければ早いほど痛みを感じます。手動だと速度が早くなってしまう場合もあります。)

治療前の練習をするケースも

大人になっても歯科恐怖症の患者様がいらっしゃいますが、その理由を伺うと、小さい頃の歯科治療でのトラウマが原因となっていることを話される方が多いです。
そのため、当院ではお子様の状態に合わせて治療を進めていくので、歯医者さんに慣れていないお子様については、治療前の練習からさせていただいたりもします。
そして、長時間の治療には耐えられないお子様が多いので、できるだけスピーディーな治療を心がけています。

保護者の方へのお願い

また、保護者の皆様にお願いしたいのは、お子様の付き添いで一緒にご来院される際に、「痛くないからお口を開けなさい!」とお子様を注意されるのはやめていただきたいということです。無理矢理だと中々お口を開けてもらえなくなってしまい、治療も進められません。
まずは歯医者が怖くないところだと思ってもらい、歯医者に来ることに慣れてもらう方が、結果的に治療も早く終わります。ご協力をお願いいたします。
そして、できれば虫歯のないうちから定期検診に親子で一緒に来ていただき、虫歯のチェックとクリーニングを受けておくことをおすすめします。