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インプラントという言葉を近年歯科においてよく耳にしますが、そもそもインプラントとはどういったものなのでしょうか?
1952年にスウェーデンのブローネマルク博士が、チタンと骨が結合する「オッセオインテグレーション(骨結合)」を偶然発見したことから実験を重ね、歯科治療に応用したものです。
歯が1本でもなくなりそれを放置しすぎると、噛み合わせのバランスが崩れます。
歯は1本1本に役割があり、失ったまま長期間放置してしまうと全体のバランスが崩れ、全身の健康にも影響を与えることがあります。そのため、歯を失ったらなるべく早く治療をすることが大切です。

保険
親知らずや骨の中に埋まっている歯などを抜歯し、対象部位へ移植する治療法です。
適応条件があり、成功率は約60%。5~10年もつと言われています。

保険・自費
失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しをする治療法です。
違和感なく噛むことができますが、両隣の歯を大きく削り、支えとなる歯に負担がかかります。

保険・自費
取り外し式なのでお手入れがしやすいです。
ですが違和感が大きく、噛む力は天然の歯の20~30%程しかないと言われています。

自費
骨に人工の歯根を埋め、被せ物をかぶせる治療法です。
外科的な手術が必要ですが、健康な歯を削ることなく天然の歯と同じように噛めるようになります。

インプラントは、上部構造・アバットメント・インプラント体により成り立っています。
歯を失った部分に、チタン製の人工歯根(インプラント体)を埋入し、その上に人工の被せ物(上部構造)を被せる治療法です。支台歯(アバットメント)はそれらを繋ぐ役割を果たしています。
インプラント歯根部のチタンが骨と結合する確率は95%と高い確率と言われています。それにより、天然の歯と同様の見た目と噛む力を回復することができます。


お口の中の状態確認、CT撮影、型どり、治療計画を行います。
※診断料:55,000円

手術の前にお口の中のチェックとクリーニングを行います。

インプラント体の埋め込みを行います。
手術の次の日にいらしてください。痛み、出血、傷口の状態を確認し、消毒を行います。
1週間~2週間後に傷口の確認をします。問題がなければ、縫ってある糸を取ります。
一定の期間を開けて、骨とインプラント体がくっつくのを待ちます。
お口の中の状態確認やレントゲン・CTの撮影を行います。

インプラントの頭の部分を歯肉から露出させ、専用のキャップを取り付けます。

歯肉の状態が良くなったら、仮の歯の型どりを行います。

出来上がった仮の歯を装着します。
形や噛み合わせに問題がないかを確認します。

仮の歯が問題なく使えるようになったら、最終的な被せ物の型どりを行います。

出来上がった最終の被せものを装着します。
調整を行い、問題なく噛めるようになれば終了です。

問題なく使えているか、お掃除はしっかりできているかなど、定期的に確認とクリーニングを行っていきます。
| 下顎インプラント | 2~3ヶ月後に2次手術 |
|---|---|
| 上顎インプラント | 3~4ヶ月後に2次手術 |
| 骨造成・サイナス・ソケット などを行った場合 |
4~6ヶ月後に2次手術 |

インプラントは人工物なので虫歯になることはありませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなります。
インプラントを長持ちさせるには、毎日の歯磨きと合わせて、3~6ヶ月ごとの定期検診でのチェック・クリーニングが重要です。

総入れ歯とは、すべての歯を失った時に歯ぐきの上に装着する人工の歯です。
部分入れ歯とは、歯は残っていますが、多数の歯を失った(ブリッジでは治療できない)場合に装着する取り外し式の歯です。