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入れ歯専門医(歯科補綴専門医)の立場から言うと、
入れ歯安定剤は「種類」と「使い方」を正しく守れば補助的に有用な場合もありますが、毎日使い続ける“常用”は基本的におすすめできません。
特に、クッションタイプは、
長期使用による弊害が指摘されています。

こんにちは。
東京都杉並区の久我山駅前歯科・矯正歯科 院長の白須健一郎です。
ドラッグストアには、クリーム状・粉末状・シート状・クッションタイプなど、さまざまな入れ歯安定剤が並んでいます。「これを使えば噛めるようになる」と思い、長期間使い続けている方も多いのではないでしょうか。

多くの患者さんが「入れ歯安定剤を使えば、合わない入れ歯でも問題なく使い続けられる」と思っていますが、これは誤解です。
日本補綴歯科学会や論文でも示されている通り、
入れ歯安定剤は“義歯の問題を治すもの”ではなく、あくまで補助材料です。
入れ歯安定剤には種類があり、評価が異なります。
論文では、義歯安定剤は大きく次の2種類に分類されています。
唾液を吸収して薄い粘着層を作る。
適切に使えば、入れ歯の維持・安定の補助、心理的安心感、一時的な機能改善に有用な場合があります。
ただし、
歯科医師の管理下・短期間使用が前提。
論文や日本補綴歯科学会ともに「条件付きで容認」という立場です。
厚みが出やすく、噛み合わせを変えてしまう、材料劣化・不衛生・骨吸収のリスクが高い、
現時点では推奨されないと明確に記載されています。
論文で指摘されている主な問題点は次の通りです。
つまり、「入れ歯安定剤がないと噛めない状態」自体が、入れ歯不適合のサインです。
入れ歯専門医(歯科補綴専門医)の立場から言うと、入れ歯安定剤は「使ってはいけないもの」ではありませんが、
「使い続けていいもの」でもありません。
👉 歯科医師の管理下で、短期間・限定的に使用するなら可
👉 推奨されない
安定剤を毎日使い続けるより、入れ歯そのものを調整・修理・再設計する方が、結果的にお口の健康を守ります。
2)村田 比呂司.義歯安定剤の最近の見解と患者指導.日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学38巻 (2018) 3号.p.155-165
東京都杉並区 久我山駅前歯科
院長 白須健一郎
このようなお悩みを持つ患者さんが、
杉並区だけでなく、吉祥寺・三鷹方面、さらに神奈川県・山梨県からも来院されています。
私たちは、
論文などの科学的根拠と臨床経験の両方を踏まえ、「今の入れ歯でできること」「本当に必要な治療」を一緒に考えます。