親知らずは早いうちに抜いておいた方がいいよ、とよく言うけど、抜くとほっぺが腫れあがって泣くほど痛いよ~!…なんて話を聞かされると今はいいやって思っちゃいますよね。
でもそのまま放っておくとのちのち私生活に影響をきたすことも。親知らずの正しい知識を学んで、抜いたほうがいいと思うなら思い切って抜くということも考えてみてくださいね。
よく親知らずは一番奥の歯と誤解されがちですが、正確には真ん中の歯から数えて8番目の歯のことをいいます。20歳前後で生えてくることが多いですが、運がいいことに一生生えないなんて人もいます。
親知らずがまっすぐ生えている人は少なく、斜めに生えていたり一部だけ歯が出ていたりすると、歯磨きがしづらく虫歯や歯肉の炎症の原因になります。
抜歯が上手い条件として、「早い」「腫れない」「術後の痛みが少ない」などが挙げられることが多いのですが、実はそうとも限りません。
親知らずの深度、向き、歯根の長さや本数、神経までの距離などによって、抜歯の難易度は大きく異なるからです。いくら腕の良い歯科医師でも、術後の痛みを少しでも少なくするためにあえて丁寧に時間をかけてくれることもあります。
ではどうしたら歯医者の技術を判断することができるのでしょうか。
医療技術で判断できないなら、術前にあなたの親知らずの難易度や術後のリスクを納得がいくまで説明してくれる歯医者を選ぶことをおすすめします。
今抜いた方がいいのか、まだ残しておいても大丈夫なのかという基準がしっかりしているかなど、治療方針を聞いてみてから判断してみてはいかがでしょうか。
放っておくと将来歯並びが悪くなったり虫歯になりやすくなったりするという親知らず。ただすべての親知らずが悪さする訳ではなく、正常に生えていればなにもしなくてもいいケースもあります。
自分の親知らずが気になる方は、歯科医師とよく相談してから今後どうするかを考えてみたら良いでしょう。