上の歯8本、ジルコニアクラウンを装着しています。
下の歯もジルコニアクラウンにしようかと思っておりましたが、下の歯は歯並びが良いのでラミネートベニアでもよいかな?と思っております。(10本)
そこで質問なのですが、
上にクラウンを装着した状態で、下にラミネートベニアを装着するのは問題ないのでしょうか。。(耐久性的に)
歯科医院に勤める友人に聞いてみたら、「割れちゃうと思う」と言われましたが、やはりそうなのでしょうか。
あまりクラウンとラミネートベニアの組み合わせをしている人が居ないので、、体験談があればとても嬉しい
です。
結論から言うと、上の歯がジルコニアクラウンの場合、下の歯にラミネートベニアを装着すると割れやすいです。
上の歯にジルコニアクラウン、下の歯にラミネートベニアの場合、図のように噛み合わせの力がかかる部分にポーセレンのチップがくることになります。これは過剰な圧力が加わることになるため、ベニアが外れやすくなったり、割れてしまったりする可能性が高いです。
このため、当院では下の歯へのラミネートベニアはおすすめしていません。
ラミネートベニアを咬合させる場合、上の前歯の表面にラミネートベニアを行い、裏側の面はご自身の歯で噛み合わせる方が、接着したラミネートベニアが割れたり、外れたりするのを防ぐことができます。
ラミネートベニアは、前歯の審美的なお悩みをお持ちの方にお勧めの治療方法です。通院回数も少なく済むためお忙しい方も短期間で治療を行うことが可能です。
治療に適していない人もいらっしゃるので、まずは適応範囲についてご説明いたします。ラミネートベニアは下記のような症例に適しています。
上記のような症例に対して、歯を一層削ってセラミックのチップを接着させるのが、ラミネートベニアです。
過剰な負担がかかる症例の場合、ラミネートベニアのチップが外れやすかったり、割れたりするリスクは非常に高くなります。このような場合、全体的に覆うジルコニアタイプのクラウン(被せもの)の方が耐久性は高くなります。
下の歯の審美面でお悩みの内容が、歯のお色味であれば、ホワイトニングがお勧めです。歯の形を変えたいのであれば、ラミネートベニアではなくクラウン(被せ物)にすることをお勧めします。
しかし、生活歯(神経が生きている歯)をクラウンにするのは歯を削る量も多くなりますので、歯並びに関して問題がないということであれば、ホワイトニングで見た目を綺麗にするのが1番良い方法だと考えられます。
一度削ってしまった歯は元には戻りません。下の歯でラミネートベニアにして取れたり割れたりして失敗してしまった場合、やり直す際には耐久性を考えるとクラウンにするしか無くなってしまいます。
しかし、ホワイトニングであれば、希望の白さまで何度か歯科医院でホワイトニングを行う(オフィスホワイトニング)か自宅でジェルとトレーを使い患者様ご自身で行う(ホームホワイトニング)だけで見た目は綺麗になります。
歯並びや歯の形が気になっていないのであれば、まずはホワイトニングを行うことをお勧めします。