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TCH(ToothContacting
Habit/歯列接触癖）
コロナ禍でむし歯はないのに痛みがでる方、増えています！
TCH(ToothContactingHabit/歯列接触癖）とは
（東京医科歯科大学顎関節口腔機能学分野HPより抜粋）
TCHとは上下の歯を持続的に接触する癖のことで、正常の状態では唇を上下閉じていても上下の歯は触れていないのです。
上下の歯の接触と聞くと噛み締めや食いしばりを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際には強い力で噛み締めや食いしばりを行わなくても、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張、疲労が生じてしまい
ます。
会話や食事をする際も含めて一日のうちどのくらいの時間、上下の歯が接触しているか知っていますか？実は1日17.5分程度が正常だと言われています。だいぶイメージより短いと思いませんか？
ではこの噛み合わせる時間が長いとどのようなことが起こるでしょうか？
TCH(ToothContactingHabit/歯列接触癖）による症状
歯や顎に負担がかかり、かぶせ物が外れたり歯が削れたり、顎関節症、最悪の場合歯が割れてしまったりします。
かぶせ物が外れてしまった
ケース
1個手前の歯も奥のほうが当たってかぶせ物の表面が少しざらざらしている感じがわかります。
歯が削れてしまったケース
右下（写真だと左下）の奥から2番目のような感じで歯が削れて中の組織が見えてしまっています。冷たいものやあったかいものがしみてくることがあります。
歯が割れてしまったケース
この場合はもう歯を残すことができません。
この場合はもう歯を残すことができま
せん。
頬っぺたに歯に沿った白い線ができる
舌に歯の跡がつく
TCHの治療法
生活習慣の改善
- ① 上下の歯が接触しないように意識する
“歯を離してリラックス”など自分でわかるような言葉で目につくところに付箋などを張るようにする - ② うつぶせや頬杖などを避ける
- ③ 長時間同じ姿勢をとらない
スマートフォンやパソコンなどをみているときはどうしても目線が下向きになってしまいます。
頭蓋骨を含む上の顎と下の顎は元々つながっているものではなく顎関節を介して動かしていますが、下向きになるとどうしても歯が当たりやすくなってしまいます。 - ④ 精神的なストレス、緊張などを減らす
マウスピース装着
薄いプラスチックで歯を全体的に覆います。基本的には上顎のみに就寝時につけるものになります。筋の過緊張を緩和させたり、顎関節への負担の軽減、残っている歯の保護のためにも効果的です。