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歯磨き

皆さん、歯磨きは毎日していますよね?

1日2回歯磨きをしているとしたら1年で730回歯磨きをしていることになります。これを自分の年齢に換算するととんでもない回数になり、時間を費やしていますね。 自分の歯磨きの方法が間違えていれば、時間が無駄になり虫歯と歯周病のリスクは上がるばかりなんです。
私たちのように歯科に勤務する歯科関係者も1日2回から3回歯磨きをしています。虫歯にほとんどならず、歯周病の進行も防げています。それは虫歯や歯周病予防に効果がある正しい歯磨きの方法を知っているからなんです。
今回は、歯磨きから得られる効果や役割、正しい磨き方をお伝えします。ぜひ今日から実践してみて下さいね。

1.歯磨きはうがいでは取り除けない細菌の塊である歯垢(プラーク)を取り除くことが目的

歯垢は生きた細菌のことで歯周病や虫歯の原因となります。歯と同じ白い色をしています。水に溶けにくく、歯の表面にくっ付いているためにうがいでは取り除けないのです。そのため歯ブラシで磨いて落とす必要があります。

2.歯磨きがもたらす効果

2-1.歯肉炎を治すことができる

歯肉炎とは歯と歯茎の境目についた歯垢(細菌の塊)が原因で歯肉が赤く腫れ、歯磨き時に出血が起きます。子供から大人まで発症します。この原因は歯垢と分かっているので正しい歯磨きで取り除けば炎症は改善していきます。しかし、放置しておけば歯肉だけの炎症にとどまらず歯周病へと進行していきます。

2-2.歯の表面に付いた虫歯菌を取り除く

虫歯はいくつかの条件が重なるとできますが、大きな原因の1つが歯の表面に付いた歯垢の中に棲みついたミュータンス菌やラクトバチラス菌によるものです。それらが糖を栄養にして酸を出しています。
この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし穴をあけて虫歯になります。そのため歯ブラシで1日2~3回取り除きます。

2-3.歯周病の治療の1つが歯磨き

歯周病は細菌感染から歯を支えている周りの組織がダメージを受ける病気です。まず、歯周病の治療はお口の環境を改善していくことから始めていきます。歯磨きによってどれだけ細菌を減らせるかが、歯周病治療の鍵ともなります。
唯一自宅でできる治療法が歯磨きなのです。

2-4.口臭を防ぐ

不快な臭い・ガスを出す細菌が存在する歯垢を歯磨きで取り除くことが大切です。時間が経てば経つほど歯垢は絡み合い落としにくくなります。

2-5.インフルエンザの予防にも効果あり

最近、インフルエンザの予防に歯磨きが効果的と様々な報告があります。中には発症率が10分の1になる例もあります。
理由はお口の中にはウイルスが進入しないように粘膜をガードしているたんぱく質の膜がありますがこの膜は歯垢などから発生する酵素によって破壊されやすいため、歯磨きをしてこの膜を守ることで予防すると言われています。
この時、舌磨きや就寝中に繁殖した細菌を飲み込まぬよう朝食前の歯磨きもプラスして下さい。

3.自分にあった歯ブラシを選ぶ

3-1.歯科医院で推奨している歯ブラシを使ってみよう

プロの歯科医師、歯科衛生士は毎日たくさんの方のお口の中を診ています。
その為、あなたに合った歯ブラシをプロの歯科医師、歯科衛生士が見極め、提供させて頂きます。
きっとあなたに合った歯ブラシに出会えるはずです。

3-2.歯肉が腫れて歯磨きで歯肉が痛い時はまずやわらかめを選ぼう

歯肉炎や歯周病で歯肉が腫れて歯磨きをすると痛みがある場合、まずやわらかめを選び全体に磨きましょう。痛いからといって歯垢をそのままにしておけば痛みは改善しません。
次回はしっかり汚れが落とせる磨き方やおすすめの歯ブラシについてお話しさせて頂きます。

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