みなさんこんにちはーー!!!\(^^)/☆彡杉並区の久我山駅前歯科です
今日は全身疾患と歯科の関連についてお話しします。
まずは高血圧についてです。
基準:最高(収縮期)血圧が140mmHg以上、または最低(拡張期)血圧が907mmHg以上、あるいはその両方を超えている状態をいいます。
高血圧の状態が長く続くと細動脈の硬化が起こり、さらに血圧が上昇する、という悪循環を繰り返していきます。高い圧で血液を拍出しているため、心臓の左心室に負担がかかって左心室肥大になり、心悸亢進や息切れが起こります。
細動脈の硬化は、頭痛、めまい、耳鳴り、悪心、意識障害などの症状を起こし、それと並行して心臓の冠状動脈の硬化、腎動脈の硬化、網膜動脈の硬化を引き起こしやすくます。つまり、高血圧症の進行により、脳、心臓、腎臓など、ほかの臓器の合併症を起こすことになるのです。
歯科処置中の痛み(肉体的、身体的ストレス)あるいは不安や恐怖(精神的ストレス)は、血液中のアドレナリン、ノルアドレナリン濃度を、上昇させます。処置を行う際、お痛みを与えないように配慮し、治療器具の扱いや、その音などに対しても配慮をします。
歯科治療で一番使用頻度の高い局所麻酔薬はリドカインですが、確実な麻酔効果と持続時間の延長のために、血管収縮薬であるアドレナリンが、添加されています。
お口の中に注射された局所麻酔薬は、徐々に血管内に吸収されていきますが、この時に添加されているアドレナリンも一緒に血管内に吸収され血圧を上昇されることになります。そのため、局所麻酔薬に添加されているアドレナリンの使用量を制限する必要も出てきます。
アドレナリンの使用量を制限する方法として、1/8万アドレナリン添加2%リドカインをアドレナリンの無添加2%リドカインで倍に希釈して使用する方法もすすめられます。また血管収縮薬が添加されていない局所麻酔もあります。
高血圧症の患者さんには、歯科処置中のモニタリングが必要です。血圧は日によって変動しますので、可能であれば、毎回測定します。処置中も、2.5~5分おきに測定をくりかえすことによって、早い時期に異常を察知します。
歯科治療前に、最高血圧が180mmHg以上または最低血圧が110mmHg以上あるときは、当日の処置は延期するようにします。また処置中にそのような状態になった時は処置を中断し、原因の除去につとめます。
血圧降下剤としてカルシウム拮抗薬を内服している患者さんでは、歯肉増殖を起こすことがあるのでブラッシングにより予防します。
※血圧降下剤を内服している患者さんでは、デンタルチェアの背板を急に起こしたり、急に立ち上がったりすると低血圧を起こす可能性があるので注意が必要です。
初めて当院にかかられる方、また新たにお薬を飲み始めた方は、お薬手帳をコピーさせて頂いておりますので、ご提示をお願い致します。