親知らず(智歯)と顎関節症
親知らずが痛いので抜歯すると苦しみから開放されて一安心です。
ところが、厄介なことが終わったと安心していられたのもつかの間で、今度はあごが動かなくなるなんてことが起きたりします。
親知らずを抜歯したすべての人にこのような症状が現れるわけではありません。
ですが、親知らずの抜歯と顎関節症にはとても深い関係があるのです。
◆顎関節症とは
顎関節症とは近年増加傾向にある病気で、次のような症状があります。
- 口が大きく開けにくい
- かくかくという音があごから発する
- あごに痛みを感じる
- これらが症状として出るのですが、症状の程度に差があります。自然に治るような軽い症状の人から、入院して手術しなくてはならないほどの重症の人までいます。重症なのに放置していると口が開かなくなることもあるのです。
◆原因
親知らずの抜歯をしても顎関節症になる人とそうでない人がいるのですが、どういう違いがあるのでしょうか。
これは親知らずの生え方に原因があるようです。
親知らずの生え方というのは、人によって異なるのです。
まっすぐに生えてくるのが普通なのですが、斜めや水平に生えてくるイレギュラーな人もいるのです。
さらには、生えてこないであごの骨の中に埋まっている人もいます。
これらの普通でない生え方をしている人が親知らずを抜歯すると、あごの調子がおかしくなり顎関節症になってしまうのです。
親知らずがまっすぐに生えてこないのは、現代人の食生活が原因があると考えられています。
現代人の多くは柔らかいものばかり食べるようになり、あごが発達しなくなっているのです。
そのため親知らずの生えてくるスペースがなくなり、正常に生えなくなっているというのです。
このように親知らずの抜歯と顎関節症との間には深い関係があると考えられています。
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