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虫歯の原因、原因菌

虫歯の原因となる細菌について

ばい菌

口腔内には、300~400種の細菌が棲息していると言われています。人と共生していて、すべてが有害というわけではありません。

虫歯(う蝕)は、口腔内のう蝕原性菌が飲食物の糖質から乳酸などの酸を作り、その酸が歯の表面のエナメル質を脱灰させて溶かすことで始まります。

また、う蝕原性菌は歯の表面にへばりついて、プラーク(歯垢)を形成します。粘着性のあるプラークの組成は8割が水分、2割が有機質で、有機質の大半はう蝕原性菌です。

歯磨きを怠り、プラークを温存させてしまうと、やがてプラークは歯の歯肉縁に溜まり、歯石になります。歯石はプラークが石灰化したものです。こうなると、通常のブラッシングではとれなくなります。歯科医院でのプラークを除去するプラークコントロールが必要になります。

虫歯の細菌は、人から感染する

主なう蝕原性菌は、ミュータンス菌で、1924年にJ. K. Clarkeによって発見されました。

ミュータンス菌は、誕生したばかりの赤ちゃんにはありません。 成長過程で、例えば両親からの口移しや食器の共有等から赤ちゃんに感染し、いったん感染すると、ミュータンス菌は生涯、口腔内から無くなりません。

ミュータンス菌に感染する危険

ミュータンス菌に感染する危険があるのは、3歳位迄の間です。だから、それまでの予防が重要になります。

家族間感染を回避するためには、かなり意識を高く持つ必要があります。しかし、感染した場合でも、悲観する必要はありません。しっかりとした虫歯予防を身につければ、虫歯に悩まされることはないのです。う蝕原性菌を活性化させないために必要なことは、毎日の歯磨き(ブラッシング)です。

歯の隙間を掃除するデンタルフロスや歯間ブラシの使用も効果的です。ただ、毎日丁寧に歯磨きしていても、プラークは手強い面あります。歯科医院でのプラークコントロールを定期的に行うのも、虫歯予防には必要です。