歯ぎしりでは、歯に大きな力が加わる為、様々な問題が生じます。
一般的な歯ぎしりの症状は、グライディングと呼ばれます。 このタイプは、歯を上下に力強く噛み、こすり合わせるような動きが見られます。
寝ている間、このような動作を長時間繰り返すことによって、歯が削られてしまいます。 他の問題点としては、歯のかみ合わせ部分まで歯がすり減ってしまう事があり、かみ合わせがずれて行く可能性もあります。
またクレンチングと呼ばれるケースでは、歯を強く噛みしめた状態が続きます。 力強く噛み続ける為、顎に力が加わります。
このことにより、歯が折れたり、欠けてしまう事があります。 また朝起きた時から奥歯が痛むような場合もあります。
最後にタッピングと呼ばれるケースでは、歯をカチンカチンとぶつける状態が続きます。 歯がぶつかり合う衝撃によって、欠けたり、頬の内側を傷つけてしまう問題があります。 勢いよく噛んだ衝撃で、歯茎を傷めてしまう時もあるので注意が必要です。
また、どのタイプの歯ぎしりでも、力強く噛んだり動かす動作が続くので、顎にも影響を与えます。 歯ぎしりが習慣化した結果、顎関節症になってしまう可能性もあるので、朝の起床時から顎が痛む場合には、一度歯科医院で診てもらいましょう。
また歯ぎしりをする人の中には、頬の内側や舌に噛んだ後が見られる場合もあります。
このように歯ぎしりの動作によっては、口の中を傷つけてしまう可能性もあります。 また歯ぎしりは、歯や顎の問題だけではありません。 他の問題点としては、頭痛や肩こりの原因になると言われています。
このように口の中や顎だけでなく、身体にも症状が出て影響を与えてしまう事もあるので、気になる場合には早めに歯科医院で相談してみましょう。