加齢により体が弱くなり、代謝の働きが減少するため、唾液の分泌量は減ってしまいます。 唾液の分泌が減って、口の中が乾いた状態になるドライマウス(口腔乾燥症)は50歳以上の女性に多く見られます。
症状がひどくなると舌がひび割れたり、味覚障害になります。 当然、口臭が強くなり虫歯や歯周病、口内炎などにかかりやすくなります。
また、唾液の量が少なくなる原因として食生活も大きく関わっています。 ファーストフードなど唾液を十分に出さなくても飲み込めるような食事が主流になってきているためです。
緊張やストレスによっても唾液の分泌量が減少します。 交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。 うまく気分転換をして自己をコントロールしなければいけません。薬物による唾液の減少もあります。抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤など多くの薬物の副作用として唾液の分泌が低下します。
しかし、薬を飲むのを止めるわけにはいきませんので、唾液の分泌量を増やす努力をしましょう。例えば、ガムを噛んでみたり、水分補給をこまめにする、保湿剤を利用する等です。
また、口のかなで舌を回す運動や唾液腺を手で揉んで刺激するなど積極的に試すことも必要です。 アルカリ性食品をしっかり取るように心がけることで口臭予防にもなります。
カルシウム、ナトリウム、カリウムを多く含む海藻類や緑黄色野菜等を摂取しましょう。 また、それらを含んだジュース、青汁、野菜ジュースを積極的に取るようにしましょう。
唾液の量を増やすもう一つの方法は、咀嚼回数を増やすことです。 噛む回数を増やすというのは、想像以上にいろいろな効果があります。唾液が多く出て自浄作用が促進されることはもちろん、老化防止、精神の安定、食べ過ぎを防げる等です。