全身疾患と歯科(高血圧症)

高血圧とは基準:最高(収縮期)血圧が140mmHg以上、または最低(拡張期)血圧が907mmHg以上、あるいはその両方を超えている状態をいいます。

みなさんこんにちはーー!!!\(^^)/☆彡杉並区の久我山駅前歯科です

今日は全身疾患と歯科の関連についてお話しします。
まずは高血圧についてです。

高血圧とは?

基準:最高(収縮期)血圧が140mmHg以上、または最低(拡張期)血圧が907mmHg以上、あるいはその両方を超えている状態をいいます。

高血圧の状態が長く続くと細動脈の硬化が起こり、さらに血圧が上昇する、という悪循環を繰り返していきます。高い圧で血液を拍出しているため、心臓の左心室にふたんがかかって左心室肥大になり、心悸亢進や息切れが起こります。

細動脈の硬化は、頭痛、めまい、耳鳴り、悪心、意識障害などの症状を起こし、それと並行して心臓の冠状動脈の硬化、腎動脈の硬化、網膜動脈の硬化を引き起こしやすくます。つまり、高血圧症の進行により、脳、心臓、腎臓など、ほかの臓器の合併症を起こすことになるのです。

よく使われるくすり

よく使われるくすり

利尿薬(フルイトラン、ラシックス)
循環血液量を減少させることにより、血圧を低下させます。
β遮断薬(テノーミン、インデラル、ミケラン)
心臓の収縮力を低下させ、血圧を低下させます。
カルシウム拮抗薬(ノルバスク、アムロジン、ペルジピン、アダラート、カルスロット、ヘルベッサー)
動脈壁の細胞へのカルシウム流入を妨げ、血管を拡張させることにより血圧を低下させます。
アンジオテンシン変換酵素(ACE)、阻害薬(カプトリル、レニベース、ロンゲス)
血管収縮を起こすホルモンであるアンジオテンシンⅡの量を減少させて血圧を下げます。
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ニューロタン、ブロプレス)
血管収縮を起こすホルモンであるアンジオテンシンⅡの、作用を抑制することによって血圧を下げます。
遮断薬(カルデナリン、ミニプレス)
血管への交感神経の働き(α作用)を抑制して血管を拡張させることにより、血圧を低下させます。
中枢性交感神経抑制薬(アルドメット)
交感神経を抑制して血管を拡張させ、血圧を低下させます。中枢性交感神経抑制薬では、めまい、立ちくらみ、眠気、食欲不振を起こすことがあります。

くすりの副作用

くすりの副作用

利尿薬を内服
低カリウム血症(予防のため、カリウム薬が補充されていることもある)
β遮断薬
徐脈、傾眠、末梢の冷汗、喘息の悪化など
カルシウム拮抗薬
動悸、立ちくらみ、顔面潮紅、頭痛、足首のむくみ
※お口の中の副作用としては、歯肉増殖があります。
α遮断薬
不整脈、失神、めまい、頭痛、動悸、肝機能異常
中枢性交感神経抑制薬
めまい、立ちくらみ、眠気、食欲不振

歯科診療上の注意点

高血圧の方の科診療上の注意点

ストレスの軽減

歯科処置中の痛み(肉体的、身体的ストレス)あるいは不安や恐怖(精神的ストレス)は、血液中のアドレナリン、ノルアドレナリン濃度を、上昇させます。処置を行う際、お痛みを与えないように配慮し、治療器具の扱いや、その音などに対しても配慮をします。

局所麻酔薬に使用されるアドレナリンの使用量の制限

歯科治療で一番使用頻度の高い局所麻酔薬はリドカインですが、確実な麻酔効果と持続時間の延長のために、血管収縮薬であるアドレナリンが、添加されています。

お口の中に注射された局所麻酔薬は、徐々に血管内に吸収されていきますが、この時に添加されているアドレナリンも一緒に血管内に吸収され血圧を上昇されることになります。そのため、局所麻酔薬に添加されているアドレナリンの使用量を制限する必要も出てきます。

アドレナリンの使用量を制限する方法として、1/8万アドレナリン添加2%リドカインをアドレナリンの無添加2%リドカインで倍に希釈して使用する方法もすすめられます。また血管収縮薬が添加されていない局所麻酔もあります。

モニタリング

高血圧症の患者さんには、歯科処置中のモニタリングが必要です。血圧は日によって変動しますので、可能であれば、毎回測定します。処置中も、2.5?5分おきに測定をくりかえすことによって、早い時期に異常を察知します。

歯科治療前に、最高血圧が180mmHg以上または最低血圧が110mmHg以上あるときは、当日の処置は延期するようにします。また処置中にそのような状態になった時は処置を中断し、原因の除去につとめます。

カルシウム拮抗薬と口腔管理

血圧降下剤としてカルシウム拮抗薬を内服している患者さんでは、歯肉増殖を起こすことがあるのでブラッシングにより予防します。

※血圧降下剤を内服している患者さんでは、デンタルチェアの背板を急に起こしたり、急に立ち上がったりすると低血圧を起こす可能性があるので注意が必要です。

初めて当院にかかられる方、また新たにお薬を飲み始めた方は、お薬手帳をコピーさせて頂いておりますので、ご提示をお願い致します。


SNSでもご購読できます。