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貧血・脳梗塞について

貧血とは?

貧血とは、血液中の赤血球の減少や、赤血球に含まれる血色素の量が少なくなった状態を言います。
貧血には原因によっていくつかの種類がありますが、もっとも多いのがヘモグロビンの原料となる鉄が不足しておこる鉄欠乏性貧血です。一般に、ヘマトクリットが30%以下になるまで症状はありませんが、それ以下では疲労、脱力、ふらつき、労作時呼吸困難を引き起こします。強度の貧血では、起立時に症状を認め、安静時にも呼吸困難があります。
口腔症状として、舌炎、舌萎縮、口角炎、飲み込みにくいなどの症状が見られることがあります。

貧血によって起こること

  • めまい
  • 舌炎、舌の萎縮
  • 口角炎
  • 飲み込みにくい
  • 粘膜蒼白
  • 息切れ
  • 頻呼吸
  • 心拡大、心雑音
  • 重症貧血で心電図ST低下
  • 脚の浮腫
  • 眼瞼粘膜蒼白
  • 倦怠感、易疲労感
  • 傾眠
  • 頭痛
  • 動悸
  • 頻脈
  • 赤血球低下
  • ヘモグロビン低下
  • ヘマトクリット低下
  • 消化器症状

貧血の原因

鉄欠乏性貧血:鉄分が不足してヘモグロビンが不足します。
鉄欠乏性貧血:鉄分が不足してヘモグロビンが不足します。
(1)出血が原因
傷などによる一過性の出血だけでなく、胃・十二指腸潰瘍や痔、子宮筋腫などで出血とともに鉄分を失います。
(2)食生活が原因
偏食やダイエットなどで、食物からの鉄分の摂取が不足するような栄養バランスの悪い食事が原因です。
(3)鉄分の需要か多いのが原因
成長期の子供や妊娠中の女性は鉄分の必要量が普通より多いため、貧血になりやすくなります。
(4)激しい運動が原因
スポーツなどで激しい筋肉運動をする人は、赤血球がはやく壊されて鉄分が不足しがちになります。
(5)不規則な生活が原因
体内の鉄分は夜になると減少するため、深夜労働や不規則な生活をしている人は同じ食事をしていても貧血になりやすくなります。

溶血性貧血

先天性のものと後天性のものとにわけられます。先天性では、赤血球そのものの異常が溶血の原因ですが、後天性の溶血性貧血は、発作性夜間血色色素尿症などの一部を除いて、赤血球に対する抗体や、血管壁異常などの赤血球以外の異常によって起こります。

再生不良性貧血

赤血球を作る骨髄そのものが障害を受け、赤血球が十分に作られなくなったために起こる貧血です。白血球や血小板数も激しく減少します。

脳梗塞とは?

脳梗塞とは?
脳梗塞とは、脳出血やくも膜下出血などと同じ脳血管障害の一つで、脳内の血管が詰まって脳組織が壊死を起こした病態をいいます。その発症率は高く、脳血管障害の78%を占めています。脳梗塞は脳血管の血流障害の原因によって、ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、その他に分類されます。
ラクナ梗塞は、脳の深いところに小さな梗塞巣(脳細胞が壊死した部分)ができるもので、その2/3は無症状で経過は良好です。アテローム血栓性の脳梗塞は、比較的大きな脳動脈がアテローム効果によって狭窄し、さらに血栓が作成されて閉塞するものです。
ラクナ梗塞より広範囲が傷害されるため、急性期ではしばしば徐々に症状が悪化します。一方、心原性の脳塞栓症は、心房細動、心筋梗塞、弁膜症などの心疾患により、心臓内にできた血栓が血流と共に脳に運ばれ、脳動脈を閉塞するものをいいます。発症後の神経症状としては、片麻痺、感覚障害、構音障害、摂食・嚥下障害、失語、視野の一部が欠ける視野欠損、ものが二重に見える復視、運動失調、めまいなどがあり、1つ、あるいは複数の症状が現れます。

脳梗塞によって起こること

脳梗塞によって起こること

  • 構音障害
  • 失語
  • 摂食・嚥下障害
  • ものが二重に見える(復視)
  • めまい
  • 片麻痺
  • 感覚障害
  • 運動失調

ラクナ梗塞

細い血管が詰まって起こる

アテローム血栓性脳梗塞

太い血管が動脈硬化を起こして細くなったり、詰まったりして起こる

心原性脳塞栓症

心臓にできた血栓(血のかたまり)によって、太い血管が詰まって起こる

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