歯や骨をつくるために欠かせない物質です。
人の体の中にカルシウムと同じくらい歯や骨の構成成分として含まれています。
フッ素は、日常的に飲料水(上水道水、簡易水道水、井戸水)やお茶などから摂取されています。
食品由来のフッ化物も多く、特に海産物中には高い濃度のフッ素が含まれています。
ただし、食品中のフッ素は体内に吸収される率は低いです。
フッ素を取り込む方法は二種類あります。 一つ目は歯に塗る方法です。
これは歯医者さんで行います。
綿球や綿棒にフッ素の液を浸して歯の面に塗る方法、トレーのなかに泡やゲル状のフッ素を乗せて口にはめて塗る方法などがあります。
歯が生えてきた直後はよくフッ素を取り込むことができるため、それぞれの歯が生える度に塗布することか望ましいです。
成人や高齢者の方は歯と歯の間の虫歯や、歯と歯茎の境目の虫歯の予防に効果的です。
フッ素を歯の面に塗ることは、歯の質を強くして虫歯を予防する事を目的としています。
効果を継続させるために、注意しなければいけないことがあります。
これは家庭で行う場合と学校などの集団で行う場合とがあります。
フッ素のうがい薬を用いて口をすすぐことにより、歯の質を強くして虫歯を予防します。
自分でうがいをできる年齢を考えると、主に生えてきたばかりの永久歯に対する虫歯の予防対策として効果的です。
永久歯の虫歯予防は、永久歯が生えてくる直前から始めると効果的です。
一般的には、4歳から開始して中学校卒業まで継続して行うことが望ましいです。
また、それ以降の実施は成人や高齢者の歯と歯の間の虫歯や歯と歯茎の境目の虫歯の予防に効果的です。
口をすすぐ方法は、自らでケアするという点ではセルフケアであるが、虫歯予防効果が高く安全であり、さらに費用が比較的安価です。
とくに地域単位や保育所、幼稚園や小・中学校で集団応用された場合は、虫歯予防効果が高いです。
保育所・幼稚園や小・中学校など集団で行う方法は、決められた時間に教諭などの監督のもとに全員で行うため長期間の継続を確実にできる利点があります。