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フッ素について

フッ素とは


歯や骨をつくるために欠かせない物質です。

人の体の中にカルシウムと同じくらい歯や骨の構成成分として含まれています。

フッ素は、日常的に飲料水(上水道水、簡易水道水、井戸水)やお茶などから摂取されています。

食品由来のフッ化物も多く、特に海産物中には高い濃度のフッ素が含まれています。

ただし、食品中のフッ素は体内に吸収される率は低いです。

フッ素を取り込む方法は二種類あります。 一つ目は歯に塗る方法です。

これは歯医者さんで行います。

綿球や綿棒にフッ素の液を浸して歯の面に塗る方法、トレーのなかに泡やゲル状のフッ素を乗せて口にはめて塗る方法などがあります。

効果的な塗布の時期


歯が生えてきた直後はよくフッ素を取り込むことができるため、それぞれの歯が生える度に塗布することか望ましいです。

成人や高齢者の方は歯と歯の間の虫歯や、歯と歯茎の境目の虫歯の予防に効果的です。

塗布後の注意


フッ素を歯の面に塗ることは、歯の質を強くして虫歯を予防する事を目的としています。

効果を継続させるために、注意しなければいけないことがあります。

  1. 口の中に溜まった唾液はそのまま吐き出す。
  2. 塗ったあと30分間はうがいや飲食は避ける。
  3. フッ素の効果やその限界を知る(フッ素を塗ったら絶対に虫歯にならないという訳ではありません)。
  4. 毎日の生活における甘い物の摂取の仕方や歯磨きが重要だと言うことを意識する。
  5. 定期的にフッ素を塗ることで、効果が得られる 二つ目は口をすすぐ方法です。

これは家庭で行う場合と学校などの集団で行う場合とがあります。

フッ素のうがい薬を用いて口をすすぐことにより、歯の質を強くして虫歯を予防します。

自分でうがいをできる年齢を考えると、主に生えてきたばかりの永久歯に対する虫歯の予防対策として効果的です。

対象年齢


永久歯の虫歯予防は、永久歯が生えてくる直前から始めると効果的です。

一般的には、4歳から開始して中学校卒業まで継続して行うことが望ましいです。

また、それ以降の実施は成人や高齢者の歯と歯の間の虫歯や歯と歯茎の境目の虫歯の予防に効果的です。

家での塗布方法

  1. ウガイ薬1回分をコップにそそぎ入れる (使用料の目安・・・未就学児で約5ml、小学生以上で約10ml程度)
  2. ウガイ薬を口に含み30秒~1分間、下を向いた姿勢で歯の面全体にウガイ薬が行き渡るようにブクブクうがいを行う
  3. 時間が経過したらコップまたは流しに直接吐き出す
  4. うがいをした後は30分程度うがいや飲食を避ける そのため、昼食後や就寝前の歯磨き終了後のうがいが効果的である。

集団での塗布方法


口をすすぐ方法は、自らでケアするという点ではセルフケアであるが、虫歯予防効果が高く安全であり、さらに費用が比較的安価です。

とくに地域単位や保育所、幼稚園や小・中学校で集団応用された場合は、虫歯予防効果が高いです。

保育所・幼稚園や小・中学校など集団で行う方法は、決められた時間に教諭などの監督のもとに全員で行うため長期間の継続を確実にできる利点があります。

取り扱いの注意点

 

  1. 子供の手の届かないところに保管する
  2. ウガイ薬の調製は専門家が行うか または専門家の指導を受けた監督者や保護者が行う
  3. ウガイ薬は冷暗所に保管する
  4. ウガイ薬は蓋を開けたら3週間~1ヵ月程度で使い切る
  5. 集団での応用の場合の薬剤管理は、歯科医師の指導のもと、歯科医師あるいは薬剤師が薬剤の処方、調剤、計量を行い、施設において厳重に管理する

その他の注意事項

  1. ウガイ薬は飲み込まずに吐き出させることができる年齢から開始する。うがいができない子供にはうがいの練習をさせてから行う。
  2. うがいをした後30分間は飲食やうがいを禁止する。
  3. フッ素入りのウガイ薬と歯磨き粉、歯の面に塗る方法を組み合わせて実施しても、フッ素の過剰摂取になることはない。

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